首のコリ、それも頭と首の境目のコリで、悩んでいる方はたくさんいらっしゃいます。苦しいし、頭痛を起こすこともありますし。
■首と頭の境目は、どこ?
私たちは、自分の身体を動かすとき、どう動いているかというイメージを持っています。このイメージにズレがあると、コリや痛みの原因になることがあります。
たとえば、首と頭の境目はどこにあるでしょうか?
いろんな人に聞いてみると、アゴの高さよりも少し上くらいをイメージする人が多いのです。しかし、実際の境目は、もっと上!
耳の下を触ると、少し出っ張った骨があるのがわかりますね。実は、その高さが首と頭の境目。ついでに言うと、前後の位置も、この左右の骨の間。思ったより前にあるな、と思いませんか?
この部分、靭帯や筋肉の層が厚く、あまり動くイメージがありません。しかし、実際には首を左右に回すなどの動きで、重要な働きをします。
首を左右に回すのも、前後に曲げるのも、この位置から動かせると思うと、動き方がかわります。
左右の耳の下に手を当てながら、境目を意識して首を動かしてみましょう。普通の時よりも大きく動かせませんか?
■動かすだけで、コリは減る!
このように首と頭の境目のイメージを変えると、動きが増えて緊張がとけます。
先日いらした、患者さんでは、この動きを少し練習していただくだけで、みるみるうちに首が柔らかくなってゆくのが分かったほど。
とはいうものの、この部分は、靭帯が厚く、筋肉層の重なりも多いので、組織の部分が貼りつきやすいところでもあります。とくに第一頚椎周辺は、固くなりやすい傾向がありますね。
何度か試して、それでもコリや痛みが残る場合には、頚椎が貼り付いたまま、固まっていることがあります。
首の後をなでてみて、骨の凸凹が不揃いな場合は、頚椎の関節か、周りの筋肉が固まって、動かなくなっている可能性があります。そこを中心として首のコリが発生するので、癒着をとる治療をしたほうが良いでしょう。お気軽にご相談ください。
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