腰痛を防ぐ器具、いろいろ売られていますね。
代表的なのが、コルセット。腰の周りに巻いて、腰痛を予防する道具です。
ところがコルセットを使っている人に聞くと、効果があるという人ばかりではありません。それどころか、使うことでかえって腰痛がひどくなる人もいます。
■コルセットが逆効果になる場合
コルセットの目的は、腰の周りにまきつけ、その圧迫と支えで、腰の負担を減らすことです。つまりは「腰を固定する道具」。
前回も書いたとおり、ほとんどの腰痛は筋肉の緊張によって起こります。緊張しているところを固定すると、どうなるでしょうか?
そう、ますます緊張します。コルセットで腰の自然な動きを制限すれば、守るどころか、さらに筋肉が緊張してしまうのです。
立ちっぱなし、座りっぱなしでいる人にとっては、コルセットは役に立たず、悪化させる可能性があります。
■コルセットが腰を守る場合
もちろん、コルセットが役に立つ場合もあります。
たとえば、重いものを持ち上げたり、介護などで中腰の姿勢を取ることが多い場合。コルセットは腹圧を上げる事で、腰の負担を減らします。
力仕事をする人には、効果があるといえるでしょう。
正しいコルセットの使い方は、力仕事をするときだけにつけること。ただ座っていたり、立っていたり、まして寝ている時などにつけていてはいけません。
腰をゆるめることが、腰痛の一番の解決方法なのです。