マッサージを受けたことのある方はご存知だと思いますが、施術の直後からだるくなったり、眠くなったりすることがありますね。
マッサージで疲れたのか? とお考えの方もいらっしゃると思いますが、心配いりません。
これは、回復の段階に入ったことを示しています。
■眠くなるのは、緊張がとけたから
肩こりや腰痛は、筋肉の緊張が抜けなくなっている状態。固くなった筋肉が血管を圧迫するために血行が悪くなり、その痛みがさらに緊張を悪化させているのです。
そこで筋肉の緊張が抜ける施術を受けると、それまで固かった身体が柔らかくなるので、ぐにゃぐにゃと頼りなく、重く感じます。それが施術後の「だるさ」です。
眠気も、筋肉のゆるみによって生じます。
筋肉にコリや緊張があると、感覚神経から脳に緊張の信号が送られ、脳も緊張状態になります。「身体が疲れているのに眠れない」というのがこのケースです(緊張は、不眠の原因のひとつ)。
施術で筋肉がゆるむと、筋肉からの緊張信号がなくなるので、脳は開放され強い眠気を感じるのです。
つまり、マッサージ後の眠い、だるいは筋肉がゆるんできた証拠です。ほとんどの場合は1~2日で終わりますので心配はいりません。
■いわゆる「もみ返し」は注意
逆に言うと、眠くならず、もまれた部分がひどく痛んだり、腫れたりする場合は、ほとんどが無茶な揉み方をされた場合です。
マッサージは力を入れるほど効くわけではなく、強く押すと細胞が潰されて、腫れてくるのです。それが、もみ返し。
緊張を解く効果がないだけでなく、繰り返すうちに筋肉組織が繊維組織に置き換わって固くなり、揉んでも治らなくなることも。弱いマッサージにするか、施術者を変えることをおすすめします。
・原因からのアプローチも重要
筋肉を傷つけずに緩めるには、緊張の原因を解消するアプローチも重要です。
例えば八起堂なら、筋肉や関節で起こる軽い癒着(貼り付き)が肩こりの原因であると考え、貼り付きをとる施術を行います。