普通に歩いているだけなのに、つまづくこと、ありませんか? それも、なにもないところで。なぜでしょうか?
■原因①足が上がっていない
お年寄りに多いのが、このタイプです。
私達が歩く時には、足を持ち上げて前に出しますね。この動作を行っているのが、体幹部にある大腰筋と腸骨筋、合わせて腸腰筋と呼ばれます。
この筋肉が弱ってくると、思っているよりも足が上がらず、地面(あるいは、小さな障害物でも)に接触してつまづいてしまいます。
高齢になってからの転倒は、骨折の恐れも高いので、気をつける必要があります。
予防のためには、膝を高く上げる運動がオススメ。テーブルや壁に手をついて膝を上げる足踏みなら、室内でも手軽に行うことができます。
■原因②つま先が上がっていない
比較的、若い人に多いのがこちらの原因です。
膝を持ち上げていても、つま先が下がったままなので、地面に接触してつまづいてしまうのです。
ちょっと試してみましょう。
座った状態で、下腿を垂直に立てて、つま先を持ち上げてみて下さい。つま先が、くるぶしよりも高くなるのが正常です。それより低い場合は、なんらかの理由で足首の動く範囲が狭くなっているものと考えられます。
原因になっている場所は、いわゆるアキレス腱伸ばしの体勢をとると、わかります。
・筋肉が原因の場合
ふくらはぎにつっぱり感がある時には、そこの筋肉が固くなり、伸びていないことが原因。運動不足の人に起こりがちです。
この場合には、一日に一回、アキレス腱伸ばしのストレッチ(実際には、伸ばしているのはふくらはぎの筋肉ですが)を行うと、つま先が上がるようになり、つまづきを防げます。
・関節が原因の場合
足首に固さや違和感がある時には、足首の関節が固くなっています。ねんざの後遺症や、座り仕事での足のむくみが原因になることが多いのです。
足首を柔らかくする方法としては、このホームページの「足の治療」にある体操が有効です。それでも動きが固い場合には、足関節で強い癒着が起きている事が考えられます。専門的な治療をご検討下さい。