先日から、二人続けて、似た症状の方を拝見しました。
お二人ともランナー。困っているのは、膝を曲げたときに、膝頭が内側に入ってしまうため、膝や股関節が痛くなって困っているとのことでした。
拝見したところ、お二人とも、同じ原因でした。
足首の内側、くるぶしのまわりが固くなると、その部分だけ動く範囲が狭くなります。
足が地面に着地すると、足首は深く曲がりますね(背屈)。この時、内側があまり動かず、外側だけが大きく動くので、つま先が外側に向くことになります。
といっても、足の裏は接地しているので、固定されています。そこで、かわりに脛の骨が内側にねじられ、膝が内側に入ってしまうというわけです。
この場合の治療は、足首の正しい動きを取り戻すこと。関節リリースの技法でくるぶしまわりの組織をほぐし、内外の動きが揃うようにしてやります。
幸い、お二人とも初回の治療で大幅に動きが改善し、膝が内に入るのを減らせました。あとは、仕上げをするだけです。
足首まわり、とくに内側は、固くなりやすい部分です。
もし、走ったり屈伸したりするときに膝が内側に入る場合は、一度関節リリースをお試しください。